こんな気持ちでいられたら

ロートル病理医。地味な医者ですが、縁の下の力持ちでいられることに誇りを持っています。

病理のこと、医療のこと、仕事のこと

ゲームに出させてもらっているのは幸せなこと

昼から雨 昨日今日と、何となく記事に元気がない。前の日の帰り道に下書きをしたせいだろうか。 冒頭の数行はその日の朝書き足しているが、その後のくだりは帰りに書いたものだ。朝の元気と、夜の憂鬱。人間の感情の起伏はわかりやすい。 出張続きだったせい…

第115回日本病理学会総会@札幌・・・ Autopsy(剖検)とDissection(解剖)

向こうは手稲山 最低気温5度と聞いて少し身構えながら 札幌 に来たが、やはり昨夜はかなり寒かった。春夏用の背広では心もとなく、持ってきたカーディガンが役に立った。手袋も正解だった。 調子に乗ってしまった 親しい研究グループとの懇親会で少々飲み過…

ところ変われば、のはずが

まだ明るい 出張で、中部地方へ。 最近はどこも同じようにエキナカに成城石井があって、駅を出ても同じようなドラッグストアが2、3軒並んでいる。車窓から大きな建物が見えたかと思うと、それはたいていAEON。 今回泊まったホテルは、いつも使っているホテ…

こういう時が書き入れ時

山桜も消え この季節らしい、まだ少し冷気の残る朝。 山の新緑が目に眩しい。 5月の連休まではこんな穏やかな気候が続くはずだ。 はず、というのも最近の激しい気候変動でどうなるかわからないのだが、そうあってほしい。 先週、秋にある学会のエントリー、…

ピッチがスマホになった

まるで台風一過 病院で職員が連絡用に持たされているピッチ(PHS)が、スマホに変わった。 ピッチは軽くて胸ポケットにすっぽり入るので、根付けをつけて済ませていたが、今度は首から下げる長いストラップが支給され、どうもそれを使わなくてはいけないらし…

あれこれ気になることばかり―研究会の準備も道半ば

初夏の気配が まだ始まってもいないとも言えるのだが、来年の研究会のプログラムがだいぶ固まってきた。 道半ば、というか5合目を過ぎたあたりか。 こういうものは、何を、誰に話してもらうかがすべてだ。 まずはテーマ決めから始まるのだが、これがなかな…

幸せかどうかを決めるのはその人自身だけど

今日も快晴 昨日の講演はなんとか乗り切った。 しばらく講演はないので、ちょっとゆっくりできるが、次は自分が主催する研究会の準備が重くのしかかってくる。 まずはプログラム。 私の専門分野は結構狭くてディープだ。そのせいでここに関わる病理医が少な…

マスクをつければ咳は出ないけれど私はマスクが嫌い

すこしずつ暖かく 花粉症の季節、私は鼻汁とともに咳が出る。 鼻汁の方は薬が効くようで、まずまず抑えられているが、喉の腫れに伴う咳はなかなか治らない。 喉の腫れの原因は、まず乾燥、そして黄砂、とどめが花粉だと思う。 もちろん、寒がりの私にとって…

一度タイミングが崩れると立て直せない

柔らかい朝 春の病理学会で講演を頼まれたのだが、今回はオンデマンド配信版。あらかじめ録画して提出する形式で、締め切りは来週末。 来週末は別の研究会があるので、今日中に終わらせようと頑張った。 パワーポイントでの録画は簡単で便利なのだが、ライブ…

最終診断はたいてい発表の直前に降ってくる

天気は下り坂 昨夜、帰宅すると戸口にナメクジが出てきていた。暖かくなったものだと思ったら、昨日はちょうど啓蟄だった。 花粉のひどさには閉口・・・ならぬ閉鼻してしまうが、春の訪れを感じる。 さて、来週、ある研究会で講演を2題話す。 講演といって…

答えがわかるとなぜ急によくわかるようになるのだろうか?

やっと小降りに 先日、HE標本(病理診断で用いる一般的な染色法)で、なんだか違和感を感じる症例があった。 うーん、これは、どうも本線とは違う、むしろあの疾患が怪しい、ということで、免疫組織化学という、そこにあるタンパク質を同定する方法で検討し…

AIと医療の相性の良さをどう活かしてゆくか

雲が多い 寒さも今日まで、ということで、いよいよ春がやってきそうだ。 そう感じて暦を見たら、今は雨水。 雪は雨に変わり、雪解けが始まる。 昨日の朝刊に、細胞診断の一部がAIによって行われるようになる、という話があった。 それを読んだ妻に、「病理の…

時間は常に満たされている

いよいよ花粉が飛び始めるそうだ 先週は学会の予演会とCPC、研究会などで少し忙しかったが、しばらくは“物理的”に拘束される予定はないので、多少は気が楽だ。 とはいえ、3月初旬に怒涛の〆切が三連チャンがある。今から準備を始めても、間に合うかどうかと…

昨日のCPCの出来は65点

暖かくなってきた 昨日のCPCでの私のプレゼン、自己採点で65点。一部は出席者の役に立ったと思うが、ABCのAをつけることができるようなものではなかった。 病理としてできることはしておいた。しかし、それだけでは足りなかった。とくに鑑別診断が十分でなく…

バタバタの一日につき

穏やかな朝 今日はとても、いや猛烈に忙しい。 忙しいという表現はあまり好きではないので、換言して仕事が山積みとでもしておこう。 そもそも「猛烈」といっても、この記事を書く余裕はあるので、実は「ちょっと」忙しい、程度なのかもしれない。 切り出し…

イベントはどこまで膨張してゆくのか

厚い雲、寒い朝 朝から都内で学会。 ミラノ・コルティナオリンピックの開会式を見ながら朝食をとっていたが、これ以上見ていたら遅刻してしまうと、聖火の点火前に家を出た。 今夜はまとまった雪の予報で、帰りが心配だ。 少なくとも懇親会は参加費だけ払っ…

師の言葉が頭をよぎるとき

薄い月が 病理診断をしている時、これまで習ったいろいろな、師というべき先生の言葉が頭をよぎる。 テレビドラマや漫画で、主人公の頭に唐突に浮かんでくる回想シーンのような感じだ。 中には、その先生オリジナルではなく、広く病理医の間で言われている言…

大学教授という人たちと違う私

今日も晴天 東大の皮膚科の教授という人が収賄容疑で逮捕された。 ずいぶんと豪遊したようで、贈賄側が音を上げて訴え出たようだ。 62歳というと私と同い年、SNSだと大学にはあまり顔を出していなかったようだが、夜の活動が忙しすぎて朝、起きられなかっ…

AIは文化の壁をどこまで低くするだろうか

体感温度−5度 大きな学会だと、演説の横に同時通訳された日本語訳の字幕が出る。 スクリーンに映し出されている画像と字幕を行ったり来たりしながら見るのはなかなか大変だが、そのうちスマホ経由で音声化された翻訳を聞くのが当たり前になる日がくるだろう…

3連休ですっかりリフレッシュ

お月様も凍えてる 今朝も寒い。 朝のうちは4度だが、この後気温はどんどん上がり、昼には3月並みの陽気になるという。 服装はちょっと悩んだが、気温の変化に対応できるよう薄着にもなれるようにしておいた。 この3連休、アンのお迎えと原稿書きを無事済…

いつの間にか励まされなくなっていた私

若い医師を励ます立場になった自分が、いつの間にか誰からも励まされなくなっていたことに気づく。期待される側から外れた寂しさと、それでも自分自身に期待し続けようとする思いについて。

身の回りでは、シンギュラリティーはもう始まっている

AIのシンギュラリティーは社会全体に一斉に訪れるものだと思っていた。しかし日常の対話の中で、個人レベルではすでに小さな転換点が始まっているのではないか。身の回りで起きている変化を静かに考える。

サポートチームという言葉

弟との別れをきっかけに、「障害」や「弱者」といった言葉への違和感と、病理科で導入された“サポートチーム”という新たな呼称について考えた日記。

この場所にいるというだけでも大変

美しい朝が続く WEBでの勉強会があり、私もそこで少しだけプレゼンをした。 その中で疑問に思う結果があり、そのことに触れたところ、参加していたエキスパートが、たちどころに解説してくれた。 その解説はわずか10秒ほどで、そこで使われた専門用語は五つ…

しまった今日は水曜だった

今日も冷えてる 今日はどうしようと考えてみたら、なんだか感覚が少しずれている。すぐに一昨日の月曜が文化の日で休みだったことに気づいて、今週は今日を入れてあと三日しかないと焦った。 あと一日あったら余裕ができるのだが──世の中そう甘くはない。少…

学会を勉強の場と考えたら安い投資

やっと雨が上がって雲海がでた 昨日も学会で、この週末は休みらしい休みがなかった。土日にのんびりできないと気持ちが昂ってしまい、あまりよく眠れず、そのまま仕事に突入するので体には少々こたえる。会場の空調で喉もやられてしまった。 一昨日の国際学…

自分の学会とワールドシリーズの優先度

都内も大雨だった 寒い一日だった。おまけに雨も降っていて、油断したら風邪をひいてしまいそうだ。 十月下旬とはいえ、トレンチコートは大げさだろうと思っていたが、妻に勧められて着て出かけたのは正解だった。秋らしい秋の期間が短くなり、「四季」では…

WEB会議の良し悪し・・・私とあなたの居場所は違う

久しぶりの晴天、風も気持ち良い 昨日はWEB会議が二つあった。どちらも少々プレッシャーのかかる内容で、さすがに疲れた。 WEB会議のいいところは、遠隔地の人間同士でディスカッションできることだ。コロナ禍がもたらした最大の変化の一つだろう。 もちろん…

属人化と一人病理医

秋の空 佐賀県警察の科学捜査研究所の技術職員が実際には行っていないDNA検査の鑑定書類を作成したということが発覚した。 DNA鑑定は重要な証拠として扱われるだろうから、それが適当にでっちあげられていたというのは困る。 なにせ、犯罪歴はその人の一生の…

ノーベル賞の朗報と大恩ある先生の旅立ち

台風が近づいている 弟の見舞いに都内の病院に行ったら、一瞬雲が取れて、電線とビルの間から中秋の名月を拝むことができた。 神奈川県は雲に覆われ、微かに光を見ることができただけだったので幸運だった。 昨日、素晴らしい知らせと悲しい知らせがあった。…