
台風22号が伊豆諸島を直撃しており、特別警戒情報が発出されている。
関東南部の鎌倉でも強い風が吹き荒れていて、庭の鉢植えが心配。
やっと酷暑を乗り越えて葉の色が戻り、遅ればせながら花も咲き出したというのに、植物たちも本当に大変だ。
離島という逃げ場のない状況を思うと、閉所恐怖気味の私には胸が詰まる。
被害が最小限で済むことを祈る。

日本人研究者がノーベル賞を受賞したという朗報が昨日もあった。
三日間で二人というのは驚くべきことで、大谷翔平のホームランのようだ。
「いつ受賞してもおかしくない」という研究業績が数多くあるというのは、なんと素晴らしい国だろう。
化学賞を受賞した北川進先生は、決して恵まれた研究環境にあったわけではないという。
それでも「なにくそ」と奮闘し、成果を積み上げてきたという点に、研究者魂を感じる。
斬新な発想を持ち、地道に研究に打ち込む人々はこの国に数多くいる。
そして、その土壌を支える文化的基盤と基礎体力の強さこそが、日本の力だろう。
毎年数え切れないほどの研究計画が立てられる中で、玉石混交の中からほんの一つでも人類の未来につながる成果が生まれてほしい。
今回の「金属有機構造体(MOF)」の研究は、まさにその象徴といえる。
PFAS(いわゆる“永遠の化学物質”)の除去や、CO₂の選択的吸着など、地球規模の環境課題に対する解決策を提示するものだ。
目先の業績や数値化できる成果ではなく、人類の持続的な幸福に資する研究——それこそが本来の科学の姿なのだろう。
研究は、人が人らしい未来を得るための営みの一つだ。
政治家や官僚には、短期的な業績よりも、真に人類のための研究を支える視点が必要だということを忘れないで、研究支援を行なっていってほしい。