
往復4時間をどう過ごすか、私にとってけっこう重要な問題だ。
この間、たいていイヤホンをつけている。
ただつけているわけではなく、音楽を聴いたり、英語のレッスンをしたり、動画を見たり、と、まあ、普通の使い方をしている。
便利な時代になったものだ。
しかし、これらを楽しむにはどうしても、イヤホンが必要でその4時間近くつけていると耳が疲れてしまう。
イヤホン装着歴は長い。
ウォークマン時代からだから、かれこれ40年になる。
ずいぶん大きな音を聞かせたこともあったと思うが、私の鼓膜は嫌な顔ひとつせず私の趣味に付き合ってくれている。
だが、最近耳が疲れる。
イヤホンをしていることで、外耳道というよりもうちょっと外のあたりにだるさを感じる。
骨伝導ヘッドフォンをしてもいいのだが、あれはマイクが付いていて今ひとつ。
妻は息子に勧められて先日、アップルの純正イヤホンを購入して、私もちょっとつけさせてもらったら、私の使っている2000円のものより、音質(ノイキャン付き)も感触も、ずいぶん良かったが、あのような高価なものを立て続けに購入するわけにもいかない。
それに、いくら高級品だからといってもあれだって“耳の穴に押し込む”という点では同じだから、早晩、疲れが出るに違いない。
いくら便利でも、長年使っていたら、そこに疲労は出現する。
ものの方が疲れてしまうのならそれは交換したら済む話だが、人間の体はそうはいかない。
人間が人間のために作った機械はすぐれた道具だが、使う私たちの方が案外もろいのかもしれない。
そんなわけで、飽きたらすぐ外して、電車の音、アナウンスの声などに耳を傾けるようにしている。