こんな気持ちでいられたら

ロートル病理医。地味な医者ですが、縁の下の力持ちでいられることに誇りを持っています。

レコード屋に行って驚いたこと。そして、残念だったこと。


先日、ビートルズのCDを買いにレコード屋、今で言うCDショップに行った。

ちょっと前に話題になったデジタルリミックス版というのを買いたかったのだが、なかなか買う暇がなかった。というのも、レコード屋、夜9時頃には閉まってしまうので、平日仕事帰りに寄ることができない。

とはいえ、やっと行って、探してみたのだが、どれがその「すごい、CD」なのかが、よくわからなかった。NHKでも大々的に広告、否、報道していたほどだったのだが、値段もタイトルもすべて忘れてしまっていて、CDの棚の前に立って、何枚かひっぱりだしてみたところで、よくわからない。

そこで、手持ち無沙汰そう立っていた店員に聞いたら、「検索いたしますので、こちらへどうぞ」と、カウンターに連れて行かれ、「どうぞおかけください」と、腰かけるように促された。

これには驚いた。

学生時代から、レコード屋なんていうものは、行って客扱いされたためしがない。客に勝手にレコード棚からパンパン探させ、カウンターに持ってこさせていたものだ。
本屋とレコード屋はそういう意味で威張っていた。

それが、CDを店員がネットで検索してくれるという。

だが、考えてみれば3,000円もするような代物、このご時世、結構高値といえる。
3,000円だったら何を買うことができるか?ネットでひいてみれば花に始まり、インテリア、服、何でも買える。100均に行けば、それなりにたくさん買えることは知っていたが、そうすると3,000円なんて、大金持ちの領域だ。それに、3,000円で飲み食いするのもずいぶんなごちそうが食べられる。

昔、レコードは2,500円の時代が長かった。渋谷近くの高校に通っていたので、公園通りのDISK UNIONで外国版レコードを買っていた。そのうち、CISCOの方が少し安いらしいことがわかったので、CISCOでも買ったが、DISK UNIONの黒っぽいビニール袋の方がCISCOの紫色っぽい袋より好きだったのと、店が広く、接客もよかった(もちろん、カウンターまで持って行ってからの)ので、少々割高だったが、DISK UNIONで2100円くらいの外盤を買っていた。

それでも、2,000円を超えていたわけで、レコードというもの、ずいぶん高かったと思う。
あれは一体、いくらで仕入れたものだったのだろう。

最近はCDの売れ行きが悪いようだが、それはそうだろう。
殿様商法で、これまでずーっと高い値段で売りつけていたわけで、いまさら椅子をすすめられてもあまり行く気にはならない。
どんなにヒット作でも新譜1,000円くらいが妥当ではないか?

そんな違和感を感じながら、店員が探し出してくれたのが、THE BEATLES 1

あまりにしょぼい(内容ではなく、値段が)CDだったので「これが、最近話題になったものですか?」
と尋ねてみたが、「ええ、最近でたのは、これです」と、モニター画面を指し示す。

そうなんだ、NHKでも取り上げられたほどのCDだが、ずいぶん安いものだったんだ、と思いながら、2,600円を払って、購入した。


あとで、ネットで探してみたら、私が欲しかったのは「ザ・ビートルズ・ボックス」というものだった。


アマゾンだと、値段は十倍ほどの3万円足らず。
「おお、そうだ、高くて衝動買いできなかったのだ」と、そのNHKでの報道を思い出した。

結局、商品知識の乏しい店員に2,600円のCDを買わされて終わった
いまさら、ザ・ビートルズ・ボックスを買う気は・・・起こらない。
まあ、私がみすぼらしい恰好をしていたのもいけなかったのかもしれない。

昔も、レコードを買うときに勘違いしたことがあったが、それは自分で選んでのこと。
これほど商品知識のない店員がいるようでは、音楽業界の先行きもダメだろうな。
これが、残念だったこと。
日本の音楽業界、崖っぷち。

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