休日、2、3時間ちょこっとだけ病院ですきな仕事だけをする、というのは効率がよい。といっても、マッペの山が消え去っているわけではないので、それが少しでも低くなるように努力している。臨床医で患者さんが入院中というのであれば、その間は毎日顔を出すのかもしれないが、私くらいの年になれば、下の先生に任せるのだろうか、そうしている人はあまりおらず、これくらいの年になると病理医も多くの勤務医も患者さんからのどれほど拘束されるかというとさほど変わらないような気がする。
もちろん、四六時中、患者さんに寄り添っている年配の先生がたくさんいることは重々承知している。
さて、今日みたいな日の出勤は、始業時間が決まっているわけではないので、昼間にのんびり行く。鎌倉が混み始める9時過ぎに家を出れば、都内に着く頃には日も高い。その時間の通勤路の風景はいつもと違う。休日ということもあり、駅に向かって歩いてくる人は少ないし、道行く人は皆のんびりしている。
空を見上げると、色はすっかり冬の空だ。
冬空を言葉で表現するのは結構難しい。
きついほど風景がくっきりする夏空に対して、冬空は雲一つないにも関わらずなんとなくさびしい。弱々しい太陽の光のためかもしれないが、照らし出されるすべてが何となくぼんやりしてくる。
木々の葉もずいぶん落ちて、木肌がむき出しになっているのも相乗効果を生み出しているのだろう。
冬の日差しが嫌いというわけではなく、柔らかいという表現もある意味当てはまる。今日のようによく晴れた日の昼下がりの日向ぼっこは気持ちがいい。
病理診断科の部屋は南向きなので、空調をわざわざ入れなくても温かい。
だが、冬の弱い日差しをみると、どうしてもいよいよ本格的な冬の季節の到来を覚悟しないとならない。そうすると心のほうまでなんとなく冷え冷えとしてくる。
溜まっていた仕事を片付け、金曜日に届いた年明けの症例検討会の標本に目を通し、メールを整理するとだいたい4時間くらい。
メールの整理といっても、仕事関係のものしかないので、それほどの数にはならない。研究のディスカッションをしようと思っても、直接話した方が早いので、いつ会うことができるか、と言ったようなことしかやり取りのみだ。
診断難渋例は、現在のところ1例までこぎつけた。あとは、剖検例が待っている。
南風が吹きぬけた昨日から、今日はぐっと冷え込んできた。
明日の朝は、どんな冬空が広がっているだろう。
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