こんな気持ちでいられたら

昭和育ちの病理医。今日も顕微鏡を覗き込みながら、細胞1個1個と会話しています。

このスピードについていけない

先日、世界各地でハッキングがあったとのニュースがあった。ニュースで言われるのは、”メールを開く時は要注意”。
そこまではいいけど、”Windowsを使っている人は最新のウイルス対策ソフトを”、なんて言われると、何をすればいいのかよくわからなくなる。
結局、怖かったのでMacで個人メールを開いて、まずはおかしなメールが来ていないことを確かめ、ことなきを得た。

医局の秘書さんに聞いたら、「特に、こちらには来ていませんが」とのことだったので、勤務先の病院には被害はでなかったのだろう。

ハッカー、というかコンピューターの使用を妨害したいと考えている人たちの最終的な目的は、我々エンドユーザーだと思っている。もちろん、経済犯罪をおこなう悪い輩もいるだろうけど、それはもう泥棒と同じで、次元が違う様に思う。

それより、古典的なハッカーは最高レベルの強固なセキュリティーシステムを破るというよりは、世界中のコンピューターを破壊して全てを灰燼に帰すことを理想としているのではないだろうか。そのためには、対応プログラムが開発されるよりもさらに早く攻撃するプログラムをどんどん開発しなくてはいけない。なんだか、ハリーポッターのボルデモート一派がせめてくるのをダンブルドア軍が防衛している様にも見える。

善的な立場vsこれに対抗する立場の対決図式というのは、古今東西同じだ。

で、その小説でいえばその戦いに巻き込まれる普通の学生、現実の戦争でいえば非戦闘員である私たち一般民間人はどうしていいのかわからない。

焼夷弾が落とされた時のためのバケツリレーの訓練をしたところで、兵器の破壊力は火を追うごとに増大し、結局は対応のしようがない。

この電脳社会、そんな風にどんどんどんどん進歩していて、普通の人ではもうそのスピードについていけなくなりつつある。近い将来だと思うが、ハッカー軍団のスピードに一般ユーザーがついていけなくなったら、どんなことが起こるのだろう。それぞれのPCが互いに無差別に攻撃する様になってしまうのだろうか。

考えると全く恐ろしくなる。完全無欠のOSができたらいいのだろうけど、そうもいかないだろう。

普通の仕事はノートと鉛筆

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