
お花見日和となった晴天の鎌倉。
我が家も久しぶりにお客様を呼んだ。
というのも、コロナ禍前には時々来てもらっていたものの、その後はこうした機会もなくなっていた。
花見がてら、ちょっとした名所を案内しながら家までぶらぶら歩き、持ち寄ってもらったワインやつまみを楽しみながら、歓談して過ごした。

お客さまといっても、病理学教室の先輩や後輩で、いわゆる現教室員はいない。
OBOGばかり、それも選りすぐりの酒豪——というより、気の置けない飲み仲間に来てもらった。
大学教授として忙しくしている人もいれば、早期退職のような形でのんびり過ごしている人もいて、まさに十人十色。
それでも、病理診断というマニアックな領域を選んだ者同士、話は尽きず、あっという間に時間が過ぎた。
気がつけばすっかり暗くなり、夜桜を眺めながら皆さんを駅まで送った。

気の穏やかな人たちと、穏やかな時間を過ごすことができた私は、なかなか幸せだと思った。