こんな気持ちでいられたら

昭和育ちの病理医。今日も顕微鏡を覗き込みながら、細胞1個1個と会話しています。

風邪との闘いと今後の展望

雲のお布団

一進一退ではあるものの気温は本格的な冬の寒さへと向かっている。

冬至を過ぎる頃までにはこの寒さに体が慣れていることを期待している。

 

先日来の風邪がなかなか治らない。

弟の葬儀の翌日に少し喉の痛みを感じたのだが、それがどんどん悪くなってきた。

喉のヒリヒリ感はなくなり、おそらく粘膜は修復されてきて、身体的な峠は越したと思っている。

 

乾燥とストレスで粘膜が傷害され、そこに雑菌がついて炎症を起こし、マクロファージや好中球を主体とした急性炎症性細胞と菌の戦いがあり、近傍のリンパ節では異変に気がついてリンパ球を増やし、そのおかげでリンパ節が腫れていた。

局所では炎症性細胞が優勢となって、粘膜も修復されて痛みも治ってきた。

戦後処理に頑張ってくれているというところで、平和維持軍たるリンパ球が体勢を整えて到着し始めているところか。

いわゆる急性気管支炎という状態で、散発的な戦闘はまだあちこちで起きているはずなので、治りきるまでに時間がかかるのは珍しくなく、戦後処理は慎重に行わなくてはいけない。

 

戦後処理には体力が必要だ。

風邪薬の宣伝が目立つこの季節、クスリを飲んで一晩ゆっくり寝て過ごせばすぐによくなるみたいなものをみることがあるが、20代の元気な人ならばそうかもしれないが、60過ぎのオッサンの免疫力ではおいそれとはいかない。

免疫力を向上させたらいいのかもしれないが、マクロファージや好中球を鍛えるのは難しそうだ。

リンパ球による免疫応答を鍛えるという手段はありそうだが、普段はパトロールと待機が主たる任務の彼らが、敵を認識して体制を整えて出撃して十分戦えるようになるまでに、1週間ぐらいのタイムラグがありそうなイメージだ。

 

初動として頑張ってもらうマクロファージ、好中球を鍛えることは難しい。

それよりは喉の粘膜など雑菌の侵入門戸を鍛えておかなくてはいけない。

加齢によって唾液が減っている上にこんなに乾いていては、喉も傷つく。

そんな喉を鍛えると言っても鍛えることは困難だらか、そうなると守るしかなく、この極端な乾燥に打ち勝つためにはマスクの着用が有効だろう。

マスク嫌いの私としても観念して、このところはマスクの着用時間が伸びている。

ちなみに私の場合は、感染防止ではなく、あくまでも喉の保護と、咳エチケットのためのマスク着用だ。

 

あとは寝る。

睡眠時間は免疫能に関与するのは自明で、最近は23時には床に着くようにしている。

おかげで睡眠時間6時間は確保できていて、体調改善に役立っているように思える。

アルコールは良くないが、ストレス解消にはなっている、なかなかやめられないので減酒にとどまっている。

 

所詮、病魔から逃げおおせるなどということは不可能なわけで、それぞれによる被害をいかに減らすかが日々の生活の中で大切なこととなる。