こんな気持ちでいられたら

昭和育ちの病理医。今日も顕微鏡を覗き込みながら、細胞1個1個と会話しています。

さまざまなタイミングは天の配剤か

蝉が鳴いていなかった

昨日の雨はずいぶんひどかったようで首都圏の鉄道網も大打撃を受け、大混乱となった。

 

まずは大雨。

私の勤務先のあたりも猛烈な大雨に見舞われたようで、夜勤で遅くに出勤してきた人が、大変な雨だったと嘆いていた。

私は昼過ぎに医局の自席からブラインドの隙間から差し込む陽の光に目を細めていたのだが、そのあと天気はあっというまに変わってしまったようだ。

病理診断科の部屋は行燈部屋で、外の様子はまったく窺い知れないのだが、腕にはめたウォッチから記録的短時間大雨情報の知らせがひっきりなしに入ってくる。

雨雲情報を見るとあたりは豪雨に襲われていることになっていて驚いた。

医局に上がって外の雨の様子を見たところで何かが変わるわけでもないので、そのまま仕事を続けた。

ディスカッションのためにやってきた臨床医に、外の様子を尋ねるとやはりずいぶんな雨が降っている様だった。

色がいつもと反転している?

帰りに弟の見舞いに行こうと1時間休をとり、いつもより早く出たが、前線は通過した後で、雨はすっかり上がっていて、空気も柔らかくなっていた。

都心では雨が降っていたようだが、帰宅時間帯にはしょっちゅう遅れる中央線が珍しく少しの遅延で都内まで運んでくれた。

その間に、弟を見舞っている母に、「今日は仕事を早めに切り上げてそちらに行くから」と連絡を入れたら、「(弟は今日)落ち着いているから、大丈夫よ。あなたも疲れているでしょうから今日は無理しなくていいわよ」という返事がきた。

 

弟の入院先の病院あたりも大雨が通過して、私鉄が寸断されていると言う情報があったのと、疲れもピークに達しつつあり、見舞いはやめてまっすぐ鎌倉に帰ることにした。

すると、山手線が品川駅で大変なことになっていて、弟の入院先の最寄り駅の鉄道も運転見合わせ中とかで、とてもたどり着けない状況だったらしい。

迂回して利用した東海道が少し遅れたが、それだけだった。

鎌倉は夜半になって雷雨があったものの、雨に濡れることは一切なかった。

降ったら折りたたみの傘があるからいいや、ぐらいに思っていたが、そんなものでは到底かなわない雨だったらしいので幸運だった。

結果として、雨に打たれずに家まで帰り着いた。

ただの偶然といえばそうだが、さまざまな”タイミング”に守られたのだとしたらそういうのを「天の配剤」というのだろう。