
弟の容態はだいぶ安定してきて、危篤状態は脱した様だ。
まだまだ予断を許さない状況だとは思うし、もちろんこの先何があるかわからないが、ちょっとホッとして、昨夜は久しぶりによく眠れた。
お見舞いに行くからと同僚に留守を頼んで出かけられるというのはずいぶん恵まれた境遇だと思う。
仕事があって親の死に目にも会えない、などと言う人の話を聞くが、親族やそれに近い人との今生の別れができないというのは気の毒な話ではある。
一方で、子供の病気のために休暇を取ると言うスポーツ選手の話を聞くと、これはこれで当たり前の話だとも思う。
その選手やその俳優の出番を楽しみにしていた人にとっては穴を開けられ、楽しみにしていた人にしてみたら残念に思うかもしれないが、当事者にもそれなりの権利はある。
代打や代役がそれを済ませることができたらいいだろうとも思うが、ことはそう簡単ではないことはよくわかる。
少し先の話ではあるが、私が夏季休暇を取る予定だった日に迅速診断の申し込みがあって、そのことを臨床に伝えたらちょっと複雑な顔をされた。
今回は、夏季休暇を一旦キャンセルしたので、その日は出勤することにしている。
私がいることで、臨床が安心してくれるのであればそれはそれでいいだろう。
人間は基本的に自分の都合で生きている。
いくら他人に迷惑をかけても、それは自分の良かれと思う判断の結果であって、完全に公平性が担保されているわけではない。
自分の都合というのがどの程度まで許してもらえるのか、というのは結局のところ周りの人が許すか許さないかによるのであって、裏を返せば、自分の都合が通るというのは周りの人のおかげであるということをわすれてはいけない。