
ひとかどの人物、という言い方がある。
どんな人を指すのか、はっきりとはわからないが、何かを成し遂げた、立派な人、ということになるのだろうか。
では、具体的にどんな人のことを言うのだろうか。
社長、政治家、大学教授、そんな人のことを言うのだろうか。
そういった、何者かにならなかった人は、“ひとかど”ではないのか。
何者かになると言うのは、職業に代表される、専門性を得た人のことを言うのか。
卑近な例では、NHKの連続テレビドラマ「あんぱん」。
ヒロインが、「うちは何者にもなれんかった。」と、泣きながら語る場面があった。
人間が何者かになる必要などない。
あくまでもそれは生きてきた副産物に過ぎない。
人は生まれてきただけで、生きているだけで意義がある。
善良かつ公平に生きてさえいたら、それ以上を求める必要はない。