こんな気持ちでいられたら

昭和育ちの病理医。今日も顕微鏡を覗き込みながら、細胞1個1個と会話しています。

女性のことをもっと理解すれば、もっと生き生きしてくれるんじゃないか

ちょっとの曇りはあっという間に晴れちゃって

暑くなるといっても、せいぜい30度止まりとかで、酷暑へまっしぐらとはならず、今週末はほっと一息つくことができた。

7時過ぎにフラットコーテッドレトリバーのアンを連れて散歩に出たら、案外多くの人が犬連れで歩いていた。

みんな今朝は涼しかったのでちょっと寝坊できたのかもしれない。

アンはこのところ、少し元気がない。

「仮想妊娠」とかいう診断を受けて以来、どうもホルモンバランスが崩れているとか。

犬のことは正直よくわからない。

学生時代、内分泌学は得意な方だったけれど、女性ホルモンとなると、いまだに教科書を開いて確認しないとその動きには自信がない。

ホルモンというのは実に精妙で、どこかが少しずれるだけで全身のバランスが崩れてしまう。

アンも女の子、大変だ。

犬にも生理痛のようなものがあるのかどうか知らないが、あまり食欲がなく、息遣いの荒い時がある。

 

人間の女性でも、生理が来るたびに体調を崩す人は少なくない。

自己免疫疾患も女性に多く、いろいろな病気にかかりやすい。それもこれも、子どもを産むという役割のためなのだろうか。

精子という「異物」を受け入れるために免疫が寛容にならなければならず、時に自分自身を攻撃してしまう抗体ができてしまう。

生物学的な役割分担といってしまえばそれまでだけれど、やはり不公平さを感じる人もいるだろう。

男性からすれば、「子どもを産める」ということは羨ましくもあるが、その裏には妊娠・出産・育児という、命をかけるような負担がある。

出産には危険が伴い、産んだあとの育児もまた、女性に偏りがちだ。

 

今度の選挙、争点は税金や社会保障ばかりで、少子化対策の話はあまり聞こえてこない。

党首の顔ぶれは相変わらずほとんど男性だが、もっと女性の政治家が表舞台に立って欲しい。

多様性という言葉が飛び交っているけれど、本当に女性のことを理解しようとしている政党はどこなのかをよく見て投票したい。
女性のことをもっと理解すれば、もっと社会は生き生きするんじゃないか。
今ひとつ元気の出ないアンの頭を撫でながら、そんなことを考えていた。

私の思いをしってか知らずか、アンはゴロンと横になったままじっとしていてくれた。