こんな気持ちでいられたら

昭和育ちの病理医。今日も顕微鏡を覗き込みながら、細胞1個1個と会話しています。

忘れたいことは、なぜか忘れられない

梅雨はもう明けているに違いない

夜中に目が覚めたとき、今日の記事にいいテーマを思いついたはずなのに、朝になったらすっかり忘れてしまっていた。

あれはなんだったっけ・・・。
また、しょうもない時事ネタだったのかと、新聞を眺めたりニュースを見たりしてみたが、どうしても思い出せない。

 

それに引きかえ、若い頃の苦い思い出――
できれば忘れてしまいたいような記憶は、なぜかしつこく残っている。

人の名前すら出てこなくなっているのに、嫌な出来事ばかりは脳回の谷間に万年雪の様居座って、ふとした拍子に顔を出す。

 

嫌なことをすぐに忘れてしまう人が、正直うらやましい。

少し前に叱られていたのに、すぐに何事もなかったかのように鼻歌を歌っている人だっている。

もちろん、その人なりに落ち込んではいるのかもしれないし、ちゃんと覚えてはいるのかもしれない。
ただ、受け止め方の違いというだけなのかもしれない。

シマトネリコ 満開

私の場合、何かを忘れてしまえば、それはまた必ず繰り返されてしまう。

懲りないというやつだ。

だからこそ、悪いことや嫌な出来事は、しっかり覚えておかなくてはならないと思っている。

それが「反省」というものなのだろう。

とはいえ、反省ばかりでは人生がつまらない。

かといって、反省を軽くして「このくらいならいいか」と勝手にハードルを下げるのも、違う気がする。

 

思い出したいことは思い出せず、忘れたいことばかりがしつこく出てくる。
記憶というやつは、まったく勝手なものだ。