こんな気持ちでいられたら

昭和育ちの病理医。今日も顕微鏡を覗き込みながら、細胞1個1個と会話しています。

結婚する人生、結婚しない人生、結婚をやめる人生


 5月14日は婚約記念日だった。娘は小石の日、といって覚えてくれているが、私としては少々おセンチだが、”恋し”の日として覚えておこうと思う。先日、何が写っているのかわからない昔のネガフィルムが出てきたので現像したら、結納の時の写真だった。その頃私がお世話になっていた病理の先生に仲人をしていただき、近しい親族、いまでも親友と呼べる友人に立ち会ってもらったことを思い出した。

 昨日、妻に

 どうして私たち(結婚が)続いているのかしらね

 と聞かれたが、なぜ結婚生活が続いているかなんて互いの努力以外にいなかろうと思ったが、それは”続けるため”であって、なぜ、努力しているか、なぜ、努力ができるかということへの回答にはなっていない。

 そもそも何のために結婚するのかというのがよくわからない。性的欲求を解消するためであるとしたら、セックスレスがこれほどまでに問題となるのはおかしい。子供を持ちたいがために結婚するというのもこれほどの少子化は説明できない。一人でいるより二人でいる方が経済的に楽だからとも言い切れない。そのほかいろいろな理由があるが、人それぞれの状況があるので一概にこうとは言えない。私たち夫婦にしてもどうして結婚したのかなんて、今となってはわからないし、多分その時もわかっていなかった。それがどうして、今でもなぜ続いているかなんてことまでわかるだろう。

 それでも何とか絞り出した答えは、

 気が合うからじゃない?

 だった。
 どう説明すればいいのかわからないが、互いに邪魔に思わない、相手の考えが嫌だと思っても、それを受け入れることができるスペースが心の中にある、そういうことではないだろうか。友人、同僚であっても、気の合う仲間というのはいて、そういう人とはくもなく一緒にいることができる。でも友人、同僚とはその場限りのものだ。夫婦は四六時中一緒にいるわけでそれだけ気が合うというのはやっぱり結構すごいことなんじゃないかと思う。

結婚はすぐに壊れてしまうから

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