こんな気持ちでいられたら

昭和育ちの病理医。今日も顕微鏡を覗き込みながら、細胞1個1個と会話しています。

病理医の働き方改革とはなんなのだろう

医師の働き方改革、ということが最近声高に言われているが、結局のところそれほど大きくは変わらないだろうと思う。病気の人は減らないし、医療技術の進歩は医者の仕事をどんどん増やしている。病理医にしても、一例一例に対してやらなくてはいけないことはどんどん増えている。勤務時間を減らしても、仕事は減らない。医学部の定員は今では1割増しぐらいになっているけれど、それぐらいで増え続ける仕事量を減らすことは難しい。かといって医者の質を下げるわけにもいかないからこれ以上増やすのもどうか。

仕事の効率化は限界まできている。AIに助けてもらいたくても、それはまだしばらく先の話。

10年ぐらいのうちに、AIが病理医の仕事の1割ぐらいは肩代わりしてくれるようになるだろうけど、それくらいでは埒が明かない。病理医の仕事の半分ぐらいをAIがやってくれて、やっと、病理医は魅力的な仕事だと言えるように働き方が改革されると思う。他の科も同じようなものだろう。

ちょうど今、第108回日本病理学会総会が開催されている。日本の病理医のほとんどが参加する学会だけど、私なんかは3日あるうち1日出るのが精一杯だった。学会は今日まで開催されているけれど、私は大学でルーチンワーク。それに参加したといっても自分の出番がほとんどで、他の人の話を聞いて勉強できたのはほんの少しだけ。それでも十分なのかもしれないが、他にも聞きたい話はたくさんあった。少しでも多くの病理医がこういう勉強する機会を十分に利用できるようになってほしい。

今日も気がつけば外は真っ暗

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