こんな気持ちでいられたら

昭和育ちの病理医。今日も顕微鏡を覗き込みながら、細胞1個1個と会話しています。

陽の心、陰の心

ここ数日、どうも元気が出ない。昨日書いた通り目の前の仕事の量の多さに圧倒されているというのがまずはあるのだけど、そのこと以外にも気分が沈みがちになることが多い。季節がどんどん冬に向かって行っているというのもその一つかもしれないが、今日のように朝から小雨まじりの曇天だったりすると気分はさらに沈み込む。

先日、テレビで放映されていた「ハリーポッター 死の秘宝」。久しぶりに観たが、何度観てもよくできた物語だ。その中に、ボルデモートの分霊箱の一つである銀のロケットを首にかけると、その人の性格が陰に変わっていくというくだりがある。全てが自分にとって悪くみえてしまい、周囲との間に軋轢が生まれていく。よくできた描写だ。悪い心を一旦もつと、その悪さはどんどん増幅されていく。

陰の心とでも言ったらいいのだろう、またはダークサイド。そういう心から出発して何かを考えようとしても決していいことはない。誰かが善意でしてくれたことはおせっかいに感じるし、楽しそうにしている人は嫉妬の対象となる。周囲の人やモノ、全てが自分にとって悪意に満ちたものとなってしまい、息苦しさばかりを感じるようになる。

陽の心を持つのはとても難しい。全てのことがうまく回っていくなんていうことはまず無く、どこかでなにかが欠けたり足りなくなったりする。それでもそういうところをその都度修復しながら何とかかんとかやっていかなくてはいけない。それが、努力であったり、辛抱であったりというものだ。

風船をいつも膨らませておくのは難しい。パンパンに膨らませたと思っても、放っておいたら2日か3日でいつのまにか萎んでしまう。陽の空気を心という風船に送り込んでいるのはとても大変かも知れないけど、きっといいことが起こるに違いない。

今夜は気分転換でも

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