久しぶりにネクタイを締めて出かけた。研究班の会議が都内であり、コロ健もメンバーの一人として出席した。研究班会議は研究仲間の情報交換と勉強会。研究者だけの集まりだから、別にネクタイをして行かなくてもいいのだけど、今日はなんとなくそういう気分だった。もともと患者さんに接することがほとんどない病理医にネクタイは基本的に不要だ。でも、今日はそれをしていったというのは、やっとこさ自分なりに出せた成果を”引っさげて”プレゼンできるのが自慢だったのかもしれない。

研究班というのはこの疾患を解明するため、治療するための研究を行おう!と思い立った専門家が班長になって、その道の専門家を日本中から集めて研究班を組んで、3年ぐらいのスパンで研究を行うものだ。研究班によんでもらうというのはその道の専門家ということで大変名誉なことではあるけど、それだけに責任も大きい。研究班は一つのチームとして全員が協力してやっているので足の引っ張り合いは無いのだが、個人個人がそれぞれの持ち場で頑張らないといけない。他にもっとふさわしい人がいるのに自分がそこを占めているから疾患の解明が進まないなんてことがあってはいけないのだ。プレッシャーにもなる。
それだけに今日のプレゼンの内容は病理医としてやっと見いだすことのできた成果なので嬉しかったのだ。病理医でなければ見いだすことのできない所見というのがある。ある細胞があるタンパクを出して、その受容体タンパクを持つ細胞がシグナルを受け取って反応して病変を形成する。そのシステムは3段階ぐらいで解釈しないといけないし、そこで誰が見てもそうだという解釈ができなくてはいけない。そして、最終的には論文化しなくてはいけないのだが、やっとその足がかりがつかめた。

まあ、そんなわけで班会議の研究仲間に私の成果を自慢したくてネクタイを締めて行ったのだった。
でも、いざ来てみたら、ほとんどの先生がネクタイを締めていたし、それぞれが立派な発表をされていた。私ばかりではない、みんな頑張っている。
寒くなくてよかった
