こんな気持ちでいられたら

昭和育ちの病理医。今日も顕微鏡を覗き込みながら、細胞1個1個と会話しています。

電車内の音と匂いのマナー(下)

一昨日のつづき)

これからの季節、汗臭い人は少なくないが、これはまあしかたない。匂いを発する人を気の毒だと思いつつ、匂いが我慢できないのなら、静かにこちらが遠ざかるしかない。体臭は本人が好きで発しているものではない。ただし、服に染み付いたタバコの匂いは別。こういう人は、さっさとどこかに行って欲しい。このことになると、喫煙者だった頃の自分をこれまた深く恥じることになる。

さて、車内で食事をとる人は結構いる。ただ食べるぶんには、周囲を汚さなければ問題ないと思うのだが、調理パンの匂いに閉口することがままある。今朝も私の隣の女性はパンを食べていた。パンの匂いは案外強い。できたらゼリーとか匂いの少ないものにして欲しい。

あと、車内での飲食で問題になるのは酒だ。やはり酒は臭い。酒が苦手な人はたまらないだろう。私だって隣に座った人がプシュッとビールの栓を抜いた瞬間に、がっくりくる。せっかく確保した座席でも、放棄し、少々の時間立つのも仕方ないとさえ思う。さらには、酔っ払いの匂いにはどう対処したら良いのだろう。やはり自分が立ち去るべきか。そんなことを言ったら、新幹線での弁当・酒はどうなる、ということにもなる。車内販売で売られているというのが、許されていると考える根拠にはなると思っているが、やはり酒の匂いが苦手な人には辛いだろう。そのうち、禁飲食車両というのができるかもしれないが、そうなるとそこではお茶、水もダメということとなりかねない。許容範囲というのは人それぞれなので、線引きは難しい。

さて、この前、目ならぬ鼻を疑いたくなるというか、とにかく腰を抜かすようなことがあった。狭い電車内でこともあろうかマニュキアを塗りだしたおばさんがいたのだ。

車内にはあっという間に揮発性の溶剤の匂いが立ち込めた。旦那さんだろう、連れ合いの人もいておっかなかったが、さすがにこは勘弁してくれと意を決してやめてくれるように頼んだ。

幸い、すぐにやめてくれたが、逆ギレされたらどうしようかと電車を降りるまで不安だった。

それにしても、一体どういう了見なのだろう。座席を確保さえしたら、あとは自分のしたい放題ということなのだろうが、あまりにもひどい。自分勝手すぎる。

これまで、匂いの問題というのはそれほど取り上げられてこなかったように思うが、目(鼻?)に余るような行為については、マナーの問題として取り上げないといけないのではないか。それとも、これも人それぞれの勝手だろうか。

 社会的常識はどこにある

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