ミニバラの寄せ植えの手入れを終えたところで、鉢の向きを変えようと中腰で動かしたら、腰にピキッと鈍い痛みが走った。しまった、やってしまった。ギックリ腰だ。ギックリ腰というと、重いものを持った時になるというが、そんなことはない、こんなことでもなってしまう。ひどいと数日動けなくなる。
なんとか元に戻らないかとしばらくじっとしていた。どの筋を違えたのか、腰に意識を集中させるが、よくわからない。少しずつ体を起こしながらズレた筋を元に戻そうと試みるがスッキリしない。たぶんほんの一、二本の筋線維束がズレたに過ぎないのだろうが、後の祭り。気持ちの悪い張りを感じながら、椅子に座ってしばらく休んでみたが腰の違和感はいっこうに治まらない。
そうこうするうち、18時過ぎとなり、参議院選挙の投票所の締まる時刻が気になりだして、犬の散歩と、買い物もあわせて出かけた。

体を真っ直ぐにして歩けば痛みはほとんどないのだが、ちょっとでもおかしな具合にひねると激痛が走る。胸を張って歩いているが、我ながらどこかぎこちない。しゃがんだり、かがんだりができないので、犬の始末は一緒に出かけた妻にあれこれやってもらいながら、買い物と参議院選挙の投票を無事終えることができた。夕食後痛み止めを飲み、シップを貼って寝た。
朝起きたら痛みも引いているだろうと思っていたのだがそんなことはなかった。薬も切れてしまったのだろう、寝る前よりずっと痛い。なんだか腫れているような気もする。顔を洗うのにかがむと痛い。バスケットボールをやっていた頃使っていた腰のバンドをつけて家を出た。電車に乗っている間は体をまっすぐにして、痛みをやり過ごし、無事病院についた。みんなに心配、迷惑をかけてはならないと、今日一日、このことは口にしないようかたく決心して仕事に臨んだ。

土曜日には大きな手術がなかったらしく、今日は切り出しもなく、また病理解剖もなかったので、運よく朝から顕微鏡の前で組織診断に専念することができた。たまにはこういう日があってもいいだろう。ただ、手洗いにいこうと椅子から立ち上がる時が一苦労。おかしな格好で立ち上がるのを見られないようにしなくてはと思っていたが、みんな一心不乱にお仕事していて、その心配はなかった。午後も何とかやり過ごしたが、今日は他所の大学でのカンファレンスに呼んでもらっている。終業と同時に急いで移動した。夕方の通勤電車は老若男女いろんな人が乗っていて、サラリーマンだけの時より人数は少ないのに却って乗りにくい。そんな車内で立っているのもなかなかつらい。それでも座ったり立ったりよりは立ちっぱなしのほうが楽だった。時間には遅れることなく着いて、いざカンファレンス。カンファレンスルームの椅子が硬くてまた少し腰が痛くなったが、難しい症例ばかりだったので、ディスカッションで痛みを紛らわせているうちに終わった。やれやれ。遅くなったので、帰りの電車はあまり混んでいなかったので助かった。
痛み止めも飲みすぎると胃が痛くなる
