こんな気持ちでいられたら

昭和育ちの病理医。今日も顕微鏡を覗き込みながら、細胞1個1個と会話しています。

病理解剖で思うこと(4/10)報告書作成までの長い道のり(上)

病理解剖は、患者さんが亡くなられた直後の解剖が終わりではない。病理医にとっては病理解剖、すなわち病気で亡くなった方の病理診断の始まりに過ぎない。


このあと、ご遺体から摘出した臓器を目で診て肉眼診断する。そして記載、写真撮影を行い、ホルマリンで固定する。ホルマリンというのは、柔らかい臓器を固くするので、固定という。臓器がしっかりと固くなったら、水洗いして、もう一度肉眼的に観察して、今度は顕微鏡で調べるために、臓器のさらに一部分を切り出して、ガラス標本にする。
これでやっと顕微鏡診断-組織学的診断に移ることができる。ここまでで、10日ほどかかる。そしてこれからが大変なことになる。

道半ば

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