こんな気持ちでいられたら

昭和育ちの病理医。今日も顕微鏡を覗き込みながら、細胞1個1個と会話しています。

医療を哲学的に考える(12)・・・患者の視点からの医療とは その3

患者の視点から医療を考えると、
「医療とは患者の“治してほしい”という望みにこたえるためのもの」
「医療とは患者の病気を早く治すためにある」
というようになった。3つめは、人間生きている限り、いつかは患者になる、ということについて。



前回の記事でも「病気になるという状態が、いつかは自然に引き起こされる状態」と、すこし触れたが、アンチエイジング技術がいくら進歩したところで、人間の寿命はせいぜい120歳ぐらいだと思う。
時間というのは思っているよりもずっと早いスピードで進んでいるので、結局あっという間にその年に達してしまう。

誕生から死ぬまで、人の体は常に変化し続ける。一瞬前と今とでは体の状態は異なる。さっきまで何ともなかったのに、急におなかが痛くなる、ということだって、原因の如何に関わらず、体の状態の変化には違いない。状態は常に変化、すなわち運動しているのだ。
これというのは、哲学的な言葉であると同時に、人のみならず生きとし生けるもの、この世に存在するものすべてに共通する現象である。





患者の視点からしてみると「人(自分)の体調は常に変化していて、いつかは(自分を含め)誰しもが患者となる」といえる





患者の視点からの医療とは何かを考えるときに大事だと思った3つの点はこうなった。
「医療とは患者の“治してほしい”という望みにこたえるためのもの」
「医療とは患者の病気を早く治すためにある」
「人(自分)の体調は常に変化していて、いつかは(自分を含め)誰しもが患者となる」

これらをどうまとめるかだが。


3つめは医療に限ったことか?
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