ニーチェにしても、先月読んだミラン・クンデラにしても、根源的にキリスト教があって、それと対峙してその考えを発展させてきたに違いない。もともとそういった素養の無い日本人の私にとって、そこから発展した西洋の思想を理解することは難しい。ならば日本人はどんな考え方をもってきたのかというものを確認してからでも、とりかかるのには遅くはないだろうということで選んだのが鴨長明。
冒頭の一節を除くと、文学的にはさほど評価は高くないようだが、千年前の日本人の心を確認することができた。伊藤整も激変する近代日本文化をよく捉えていた。
『さようなら、オレンジ』朝日新聞の文芸時評で絶賛されていたので、本を手に入れようと思ったらない。どうしたことかと読書メーターで探したら、筑摩書房編集部編と判明。さすが、読書メーター!やっと作品を手に入れて読むことができた。大変丁寧で美しく写実的な文体で希望に満ちた心温まる感動的な話が綴られる。そして最後の最後、この作品の秘密すべてが明かされる。どんでん返しはない。いろんな意味で苦労して書けたこの私の感想、単行本化されたらそちらへ引っ越しさせよう。この作品だけでは無理かな?KSイワキ氏の今後の活躍に期待。読了日:6月30日 著者:KSイワキ
近代日本人の発想の諸形式 他四篇 (岩波文庫 緑 96-1)の感想出版されたのが昭和28年。江戸末期からそれまでの文学史が述べられている。日本文学における私小説というものの位置づけが理解できる。藤村、太宰などは、「やるぞ、やるぞ」と読者が期待し、その通りの結末を迎えた、という話を聞いたことがあるが、そういうことだったのかと。近代日本人の生き方とまではいかず、オピニオンリーダーとしての近代日本人作家の分析として読んだ。 所詮文壇という狭い世界の中にしか生きていない、という点では、作家も、医者も、その他の世界に住む人間もみな同じである。読了日:6月23日 著者:伊藤 整
からだのひみつ: 豪華作家陣が学習まんがで「大人のからだの悩み」に答えます! (学研まんが 大人のひみつシリーズ)の感想医学部1年の息子が持っていたのを読ませてもらった。内容は正確だし、なにより作家陣が豪華で驚いた。暇つぶし以上の内容で、とっても楽しめました。読了日:6月20日 著者:山根あおおに,新沢基栄,しりあがり寿,平松伸二,おおひなたごう
方丈記 (岩波文庫)の感想私は今年50歳になる。長明がこの書を記したのも同年代。出家の動機(大火、大地震、疫病等々)もとても共感できる。私もいまにも隠遁生活に入りたいと思うが、家族を持つ私には彼ほどに身をやつす勇気は無い。読了日:6月15日 著者:鴨 長明
この人を見よ (岩波文庫)の感想この年(今年で50歳)になるまで、まともにニーチェに向き合ったことは無かった。ニーチェ入門本は数冊読んできたものの、結局何も掴めなかった。だが、生き方、考え方は私たち一人一人違う。これから、少しずつ氏の著書に向き合い、“反道徳者となって”“畜群”から脱することができるのか、試してみたい。読了日:6月14日 著者:ニーチェ
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