だが、最初、このポスターを見た時、いったい、ここはどこなのだろうと思った。

JR東日本の鎌倉観光キャンペーンのポスターであることは明らかだし、婚礼の列も舞殿の前のように見える。
正確には、舞殿らしいのだが、どこか違うのだ。
私がフラットコーテッドレトリバーのナイトの散歩の途中でよく目にする舞殿前の婚礼の列とは何かが違う。だけど、その何かがわからなかった。

毎朝、毎晩、このポスターに違和感を感じていたのだが、先日、その原因がやっとわかった。
列席者の立ち位置が近すぎるのだ。ポスターのためだろう、前後の間隔が異様に短い。
これでは、通勤時のエスカレーターに乗る手前で、よちよち歩いている時の距離だ。
小さく前にならえ、などして調整したのかもしれない。

とてもつめて並んでいるので、舞殿の大きさに対して、やたら人が多くなってしまっている。その結果、相対的に舞殿が巨大化して見える。
さらに、大石段はちょっとしか見えないし、本殿は全く見えないので、比較すべき背景もよくわからない。
それが、私がこの写真が理解できなかった原因だったのだ。
それ以来、朝晩、このポスターを見ると、絶対にあり得ない婚礼の列のちょっと滑稽な状態が思い浮かばれて、思わず微笑んでしまう。
だが、近づいて見ないとよくわからないので、このポスターを見ている私は、吉永小百合好きの変なオヤジと思われているかもしれない。
今日は、鶴岡厄除大祭が行われるため、舞殿の周りは囲まれていました。
