こんな気持ちでいられたら

昭和育ちの病理医。今日も顕微鏡を覗き込みながら、細胞1個1個と会話しています。

地球上に国境線を引くこと


新聞やテレビで"社会の閉塞感"といった表現をしばしばみる。

社会はグローバル化して、むしろ世界はどんどん広がっていくはずなのに、実はもう世界はいっぱいいっぱいなのだ。
この閉塞感、世の中の果てがかすかにではあるものの、見えてきてしまったことから生じていると思える。
フロンティアの消失、という言葉があったが、すべての人は地球が丸くて小さなものであることを実感し始めている。

国ごとの貧富の差も、単なる不公平であるけれども、富の再分配をしようなどという、奇特な国はない。人は誰しも自分の安心が一番大切だ。

それでも、この期に及んで狭い地球上に国境線をひいておくことにどれほどの意義があるのかと思ってしまう。ただ、仲良くしようが、ケンカしようが、地球の大きさは変わらないことだけは確かである。


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