
同僚に引越しのことを相談された。
もちろん、臨床医。
お子さんが二人おられて、上の子が小学3年生、下の子も今度小学校に上がるそうで、上の子が女、下の子が男の子だそう。今は、病院の近くに住んでいるが、狭いとのこと。異性の子どもが大きくなったら、一緒の部屋でというのもどうかと思うので、少し遠くなっても、一軒家の購入を考えているのだが、どうだろう?と。
検査技師で、神奈川県内に在住の人に、こんなことを相談されたんだけど、どう思う?
と尋ねたら、
「臨床の先生でしょ?絶対無理ですよ(先生みたいに病理ならともかく)通うのなんて」
みたいな返事をされた。
臨床の先生と言っても、どの科の誰とまでは言っていないのだが、頭ごなしにこんな返事をされると、多少カチンと来る。
医局にいるといろんな臨床医がいる。就業時間ぴったりで帰る医者も多い。
一方で、何時までたっても医局にいる医者もいる。
病理の場合、待機時間というものがあまりない。
せいぜい、承諾書のとり忘れで、サインを待つか、検視待ちか。頻度はそれほど高くない。
患者さんの容態が急に変わる、ということが無いので、危なそうだからと言って拘束されることはない。ここが臨床との大きな違いだが、患者さんの容態が急に変わるかもしれない、なんていう科は良く考えてみればごく一部だ。むしろ、容態が変わってばっかりいるような科(ICUだとか、救急)はシフト制がしっかりしている(ハズ)。
内科、外科、小児科、産婦人科の一部の医者だけが、大変なので、そういう科には人が自動的に行かなくなってきている。そういった科の医者も、40位の脂の乗ってきたあたりで、オフィスクリニックで開業。まあ、病理なんて、ツッコミどころの多い科だからいろいろ言われるんだろうけど。
・・・と、話がそれてしまった。
今回は、鎌倉に住んで、都内の病院勤務ができるか?ということだ。臨床医で。
別に臨床医というわけでなく、鎌倉に住んで都内に勤めをもっても大丈夫か?という話なわけで、そんな人、山ほどいる。
私の場合は、5時半起き、電車で1時間、歩きが35分で、病院に着くのが8時過ぎ。
8時半始業で、昼休みを挟んで、17時過ぎの終業時間を過ぎて、カンファレンスだのを含めて、腹ぺこになってこれ以上続けられないとなるのが、20時過ぎ。この間、昼休みの1時間を除くと、ずーっと顕微鏡を見ているか、診断書を書いている。そのほか、剖検、会議、臨床の相手、がエキストラで診断の時間を分断してくれる。根を詰めて10時間くらいは仕事をしていることになる。
21時前には病院を出て、また歩いて、電車に乗って、家につくのが22時半。
問題となるのは、当然ながら通勤時間。
電車に乗っている時間が往復で、2時間あまり。歩きが往復で70分。合計3時間半位を通勤で使っていることになる。前後を含め4時間が通勤。
まあ、鎌倉住まいの人は、だいたいこんなものだろう。
始発で出て、終電で帰る、なんていう豪傑もいるようだが、それも若いうちだけ。
威勢のいいことばかり言う人って、世の中に多いが、私なんかはそんな人がいると、プレッシャーを感じてしまう。
結局、考え方の問題だからね。
その臨床医にも言った。
「先生が通えるんだったら、引っ越したら?」