
朝の駅前、急に駅舎と道路が浮かび上がるようにみえた。それと同時に「あ、人間って、こうやって地球の表面にコンクリ貼って、線路伸ばして、建物を建てて、それをみんなでやってるんだな」と感じた。
冬の寒さがそう思わせたのか、ただ単に年を取ってそんな思いができるようになったのかは、わからない。
人は一人では生きていけない
というのは、当たり前のことで、ほかの動物のように毛皮も牙も翼も無い。異常に未熟な状態で生まれ落ち、けっして一人では育つことはできない。
”成功者”の中にはあたかも自分ひとりの才覚でそこまで至ったかのような態度でふるまう人がいるが、それは間違いだろう。
これまで、営々と築かれてきた人類の財産の上に乗っかっているにすぎない。
だから、人間に上下なんて、ない。
誰もが同じ小さな地球の上で暮らしている。
そのことを自覚すれば人と人との諍いはとるにたらないものであることがわかるんじゃないだろうか。
そんなことを思った瞬間だった。